【2026年10月1日開始】eBayのEU向け発送が変更|150ユーロ以下はDDP必須、SpeedPAK以外も対象

物販・仕入れ
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2026年10月1日、日本からEU向けに発送するeBay取引の配送要件が大きく変わりました。

今回のポイントは、日本からEU加盟国27カ国へ発送する「送料を除く商品価格150ユーロ以下」の取引について、SpeedPAKだけでなく、すべての配送方法でDDP(関税込み配送)が必須になったことです。

漫画・トレカのように150ユーロ以下の商品を扱う個人セラーには影響が大きい変更です。この記事では、対象になる取引、DDPとDDUの違い、SpeedPAK以外を使う場合の注意点、送料・商品価格の見直し、違反時のリスクまで整理します。

※本記事は2026年10月1日時点のeBay公式情報をもとにまとめています。配送要件は今後変更される可能性があるため、発送前に必ず最新の公式案内も確認してください。

結論:10月1日16時以降のEU向け150ユーロ以下はDDP必須

項目 内容
適用開始 2026年10月1日(日本時間16時以降)
基準 発送日ではなく「取引成立日」
発送元 日本
配送先 EU加盟国27カ国
対象価格 送料を除く商品価格150ユーロ以下(150ユーロを含む)
配送要件 DDP(関税込み配送)が必須
対象キャリア SpeedPAKを含むすべての配送方法
150.01ユーロ以上 DDUでの発送も可能
UK EU加盟国ではないため今回の対象外

eBay公式の案内では、今回の変更はSpeedPAK以外の配送方法も対象と明記されています。「SpeedPAKを使わなければDDUで送れる」という話ではありません。

DDPとDDUの違いを初心者向けに整理

DDP(Delivered Duty Paid)

関税・税金などをセラー側で処理する配送方式です。バイヤーは、商品受け取り時に追加の関税を支払う必要がありません。

購入 → セラー側で関税等を処理 → 発送 → EU税関 → バイヤー受取

DDU(Delivered Duty Unpaid)

関税・税金が通関時に発生し、バイヤー側へ請求される方式です。

購入 → 発送 → EU税関 → バイヤーへ関税等を請求 → 支払い → 受取

従来のDDUでは、購入者が想定していなかった追加費用を請求され、受取拒否や返送につながるケースがありました。今回の変更は、こうしたトラブルを減らす狙いがあります。

今回の変更で特に重要な5ポイント

1.発送日ではなく「購入された日」が基準

今回の適用基準は発送日ではありません。2026年10月1日の適用開始以降に成立した取引が対象です。

つまり、適用開始前に売れた商品を10月1日以降に発送する場合と、10月1日以降に売れた商品では扱いが異なります。

2.150ユーロの判定に送料は含まれない

判定対象は送料を除く商品価格です。商品価格150ユーロまではDDP必須、150.01ユーロ以上はDDUも利用可能とされています。

3.SpeedPAK以外も対象

今回の変更で最も誤解しやすい部分です。

SpeedPAKを使っていない場合でも、対象取引ならDDPに対応した配送サービスを選ぶ必要があります。現在利用している配送会社やサービスがDDPに対応しているかは、各キャリアへ確認が必要です。

4.UK(イギリス)は今回のEUルール対象外

イギリスはEU加盟国ではないため、今回のEU27カ国向けDDP必須化の対象外です。Europe向けの送料設定をまとめている場合は、UKを一緒に扱わないよう注意が必要です。

5.DDP費用は購入後に別請求できない

eBay公式FAQでは、関税等を別出品や外部決済で後からバイヤーへ請求することは認められていないと案内されています。

必要なコストは、あらかじめ商品価格または送料へ反映することを検討する必要があります。

EUの3ユーロ関税と価格設定への影響

eBay公式案内では、150ユーロ以下の対象貨物について、EU制度上品目ごとに3ユーロの暫定関税が適用されると説明されています。

さらに、配送先や配送サービスによっては関連手数料が発生する場合があります。そのため、低単価の商品ほど「数ユーロだから小さい」と軽視しにくいです。

たとえば漫画1冊、特典付きコミック、トレカ数枚など、もともとの利益額が小さい商品では、関税・手数料・送料が利益を大きく削る可能性があります。

少資金で物販をするなら、売値だけではなく、商品代+販売手数料+国内仕入れ送料+海外送料+DDP関連コストまで見て利益を判断する必要があります。

漫画・トレカ販売ではどう考える?

漫画1冊など低単価商品

低単価の商品は、DDP関連コストの割合が高くなりやすいため要注意です。数百円〜数千円の利益を狙う商品では、送料設定を以前のままにすると利益がほとんど残らないケースも考えられます。

特典付き漫画・初版

初版・帯・書店特典など、国内相場より海外需要が高い商品は、DDPコストを含めても利益を確保できるケースがあります。ただし「海外で高く売れる」という理由だけで価格を決めず、最終的な手取りを計算するのが重要です。

トレカ・高額カード

150ユーロを超える商品は今回の必須対象外ですが、150ユーロ前後の商品は為替や価格設定によって境界をまたぐ可能性があります。出品価格と送料を分けて管理し、取引時点の条件を確認したいところです。

今すぐ確認したいeBay設定

  1. EU向けの商品価格・送料を再計算する
  2. EU向けShipping Policyを確認・作成する
  3. 既存出品にも正しいShipping Policyを適用する
  4. 商品説明の「関税はバイヤー負担」という記載を修正する
  5. 利用中の配送サービスがDDP対応か確認する

eBay公式では、Seller Hubから既存商品の一括編集も案内されています。

商品説明の記載にも注意

150ユーロ以下のEU向け対象商品で「関税は購入者負担」などの古い説明が残っている場合、DDPの内容と矛盾します。

eBay公式は、EU購入者向けに「輸入関税はDDPで前払いされ、商品到着時に追加の輸入関税を支払う必要はない」という趣旨の記載例を案内しています。

DDUで発送してしまうとどうなる?

ここはかなり重要です。

適用開始後の対象取引をDDUで発送すると、eBayの配送要件を満たさない発送になります。

eBay公式は、予期しない関税請求によって、受取拒否、返送・廃棄、Item not received(商品未着)ケース、Negative/Neutral Feedbackなどにつながるリスクを案内しています。

さらに、関税を理由にItem not receivedケースが開かれ、eBayに介入を求められた場合、Seller faultで終了しDefectが付与され、アピールしても削除できないと明記されています。

単に「送料を少し安くするため」の判断が、アカウントパフォーマンスに影響する可能性があるため、対象取引ではDDP対応を優先した方が安全です。

米国向けとの違い

米国向けについても、eBayではすでにDDPを前提とした配送要件が導入されています。

配送先 主なDDP要件
EU27カ国 2026年10月1日以降の対象取引で、150ユーロ以下は全配送方法でDDP必須
米国 SpeedPAKでは2,500米ドル未満はDDPのみ。2,500米ドル以上はDDP/DDUを選択可能
UK 今回のEU27カ国向け変更の対象外

米国とEUでは価格基準や制度の背景が違うため、「海外発送は全部同じルール」と考えない方がいいです。

eBay初心者はまず発送設定から確認しよう

eBayを始めたばかりの方は、登録・出品・発送の流れを先に整理しておくと今回の変更も理解しやすくなります。

▶ eBayの始め方|登録・出品・発送を1から解説【漫画・トレカ初心者向け】

また、漫画をeBayで売る場合は「全巻セット」だけで考えず、初版・帯・書店特典・カードなど海外需要が出やすい付加価値も重要です。

▶ eBayで漫画は儲からない?全巻セットではなく初版・特典・カードを選ぶ理由

まとめ|EU向け発送は「売れた後」ではなく出品時に利益計算を

2026年10月1日から、日本発・EU27カ国向けの150ユーロ以下のeBay取引では、SpeedPAKを含むすべての配送方法でDDPが必須になりました。

重要なのは、発送するときに考えるのではなく、出品時点で関税・関連手数料・海外送料まで含めて販売価格を組むことです。

漫画・トレカのような低〜中価格帯商品は、数ユーロの差がそのまま利益率に響きます。今後EU向け販売を続けるなら、Shipping Policy、商品説明、価格設定の3点を一度まとめて見直しておくのがよさそうです。

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